オロウエンシリベツ川


 大滝村からR276を喜茂別へ向かって走る、今日は実質北海道最後の日だ。
鈴川小中学校の前の信号を左折して道々695にはいる。道沿いに流れるのが
オロウエンシリベツ川だ。道南の大河尻別川の支流だ。
上流まで畑の中をながれている。御園の採石場のコンクリート橋
から入渓した。採石場から下流は何となく川の石が赤く、入る気がしなかった。
壊れかかった堰の深みで、写真のヤマメがつれた。28Cm。金山地区で川をあがると、
農家の作業小屋の脇だった。納屋で作業をしていた農婦が話し掛けてきた。
「釣りですか?」
「ええ」
3尾のヤマメを木の枝に刺し、ぶら下げていた。
「食べますか?」
遠慮する婦人に差し出して言った。
「塩焼きがおいしいですよ」
「珍しいものをご馳走様、寄ってコーヒーでも飲んでいってください」
最初の支流の橋のたもとで待ち合わせている相棒が気になって、コーヒーは辞退した。
 それぞれの土地で、それぞれのスタイルで生きている人たち。
少しばかりの会話を通してだけれど、
筆者はその人たちの人生の一端を想像するだけで楽しいと思うのだ。

 
オロウエンシリベツ川、ポイントは少ないがヤマメの型は良い

喜茂別=キムン・ペツ:山奥にある川。 kimobetu
尻別川=シリ・ペツ:山の川 siribetu
オロ・ウエン・シリベツ川=水(の状況)が悪い尻別川の意味だ。

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