エピローグ 登川によせて
長流川から喜茂別、そして中山峠を越えたのが正午。
定山渓温泉を抜けて、小樽には15:00に着いた。明日の
フェリーの切符を手配して、蘭島で宿を取る。
10:30の出航までの時間を,近くの川で有効に過ごそうという魂胆だ。
朝早く目が覚めたら、古平川か美国川まで足を伸ばそうと
考えていたのだけれど,目覚めは4:00を過ぎていた。
仕方なく、宿の近くの小さな渓流、登川へ入ることにした。
登川は道々753に沿って赤井村へ抜ける冷水峠へ向かっている。
回りはサクランボの果樹園だ。砂防堰堤までは護岸されていて、
自然な流れとは言えないけれど、7,8Cmのヤマメは無数にいた。
しかし20Cmを超えるのはめったにいないようだ。
ここのヤマメの密度は、サクラマスの産卵が順調なのを証明している。
釣れたヤマメのパーマークが鮮やかだ。さすがネイテブ。
ヤマメ特有のパーマークが鮮やか。感激した。 サクランボが最盛期を迎えていた。
ここの魚道は比較的良く出来ていた。流れが殆ど魚道に誘導されているのが評価できる。
しかし,本当なら砂防堰堤そのものが必要ない。(登川第1砂防堰堤)
蘭島=ラン・オシマク・ナイ:下り坂の後ろにある川の意。ラノシマになり蘭島を当てた。rannsima
古平川=フレ・ピラ:赤い崖がこの川の上流にあって川の名前になった。との説。furubira
美国川=ピク・ウニ・ペツ:小石のあるところの川。bikuni
登川=ヌプリ・ペツもしくはヌプリ・ナイだろう。意味は山の川。noborikawa
新潟県にも登川はある。