忠類川から静内へ
羅臼を出たのが午前9:00.北海道4日目は、静内まで一気に南下する
移動日となった。釣りをする時間は殆ど無かったし、ひたすら直線道路を走っていた。
途中有名な川だけは顔を出した。
忠類川の隣りの伊茶仁川は、ある思い入れがあったのだけれど、
助手席で居眠りしているうちに通り過ぎてしまった。
忠類川は釣り人にサケを開放しているので有名になった。R335を羅臼方面から来て忠類川の橋を渡り
すぐ右折する。砂利道を1Kmほど進むと管理小屋があって、そこで料金を払うのだろう。
いまはオフシーズンだから誰もいないけれど,釣り場は写真のようにブルでならされ、
対岸の森に近いところに流れを集束させている。
流れ込みのポイントに竿をだしたけれど、魚の気配すら今は無かった。
標津町からR272を釧路へ向かってひたすら走った。丘を削って出来た新しい道路の法面に、
ぽつんと咲くエゾカンゾウの花を見つけて休憩した。
歴舟川の中流部。降りる場所を知らないとだめだ。 豊似川はR236に沿って流れる美しい川だった。
カムイコタンパーキング付近の流れ。 下豊似付近
忠類川=チュ・ルイ:この川が流れ込む海岸が波が荒いのでそう呼んだ。churui
標津町=シ・ペツ:大川あるいは,本流を言った。アイヌにとって大事な生活の川だった。
士別なども同じ意味。シ・ユーパロ川とかシ・ソラプチ川プなどもある。sibetu
歴舟川=ペ・ルプネ・イ:大水になるところ。ヒカタ(南風)が吹くと,雨のあるなしにかかわらず、
川が増水するのは後背地の森林が豊かであることを意味する。かって青森県の赤石川
も風が吹くと水位が上がると言われていた。白神山地のブナの原生林と関係あるのだろう。rekifune
豊似川=トイ・オイ・ペツ:アイヌ民族は少量の珪藻土を食べる習慣があった。
意味は食用土のあるところの川。toyoni
釧路=クシ・ル:通路の意味もあるが、かって釧路川の出口に小さな沼があって、その沼の出口を
クッチャロ(咽喉)と呼んでいた。これが語源だとの説もある。kusiro
伊茶仁川=イチャン・ウニ:サケマスの産卵場のあるところの意味。一巳内(イチャンナイ)とか一巳(イチャン)
等の地名もある。イチャンヌニ(ヌ)とも言った。ichani
*内地の市野々地名は確実にイチャンヌ・ヌから来ている。東北にはずばり市野々川もある。
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