箸別川(はしべつ)へ
雄冬岬から,切り立った断崖の海岸線をしばらく進むと,舗装されていない
駐車スペースを見つけて入った。その脇を写真の渓流が流れていた。
北海道に来て最初に竿を下ろした川だ。落差の激しい小渓流。名前も知らない。
波打ち際から10mでもうこのイワナが釣れた。アメマスでもない、オショロコマでもない。
オレンジ色の斑点が,本州のニッコウイワナに近い。これがエゾイワナか?
増毛町を流れる渓流は、この箸別川をはさんで暑寒別川、信砂川があるが、
どちらも禁漁河川だ。唯一箸別だけがフリー。最初に狙った川は、しっかりと答えてくれた。
下流部はエゾウグイが多いが、中流部に差し掛かると、ヤマメに混じって尺を越えるアメマス
の入れ食いが続いた。大きな淵に5,60Cmを越えるアメマス,サクラマスが群泳していた。
先行者もあり、砂防堰堤のマス止めまで、あと2Kmを残し終了にする。
30Cmのアメマス 最初に釣れたヤマメ20Cm 林道にかかる最後の橋付近の流れ
ヤマメとしては筆者の記録を塗り替える42Cm。(まさかサクラマス?)橋のたもとに比較的新しい廃屋が・・・
夏の2ヶ月間、無料で貸してくれないかしら?そう考えるほど箸別は魅力的だった。
箸別の流域は、サクランボ農家が多かった。北海道が山形県に次ぐ産地だとは
知らなかった。網走にも、小樽近郊にもサクランボはあった。(後出)
増毛町=マシケイ:カモメの多いところの意。もともと漁場管理基地があったのは、
現在の浜益で、後に現在地に移動、そのまま地名になった。mashike
箸別川=ハシぺツ:潅木の中を流れている川の意味。hashibetu
暑寒別川=ソカウンぺ:この川の源流は暑寒別岳(滝の上にあるもの)から呼ばれたらしい。
実際の川の名は、ソウンぺツと言ったのかも知れない。syokannbetu
信砂川=ヌプ・サン・ぺツ:原野を流れる川。明治時代の5万分の1地図には、
ヌプサンベツとある。nobusya