松川の夜明け

ある年、4月上旬の夜中、姫川の支流大所川を目指してR148を南下していた。
運転を相棒に任せ、目が覚めたらそこは信州松川の川原だった。
目的の川を通り過ぎること、20km。
しかし,白馬の山頂から徐々に日が差してくる見事な変化を堪能した。
指先が凍えるような寒さではあった。
お湯を沸かし,コーヒーを淹れる。
荒涼とした河川敷の風景は、雪解けや豪雨時に激しい濁流に支配されている証拠だ。
なまじっか石の間に草が生えているところより、遥かに渓流らしい。
最近は、ダムや砂防堰堤のせいで、洪水が川を洗わなくなった。
そのために川は汚れ,富栄養化してゆく。



ポイントは無数にあるけれど、観光地のど真ん中。ヤマメはついに姿を見せてくれなかった。

ウエブアート