富並川
銅山川から,細い山道を,二つの峠を越えて富並川ヘ出た。
途中、次年子川などの小さな渓流があって、釣りを楽しんだものだった。
富並川は典型的な里川で、土手から対岸のポイントも探れる。
部落を過ぎると、やがて大きな堰堤に突き当たる。
ヤマメがいるのはここまで。
右岸の田んぼが途切れる山すそに、所々ミズバショウが咲いていた。
見知らぬ峠道で見下ろす小さな集落のたたずまい。
そこには必ず川が流れているはずだ。どんな渓流なのだろうか?
ヤマメはいるだろうか。パノラマを眺めながら、思いは結局そこにたどり着く。