荒瀬川の大砂防堰堤

酒田市の隣町八幡から入ってゆく荒瀬川は、
いつもイワナしか釣れない川だった。
真室川の方から,悪路の峠を越えてこの川の上流へ出てきた。
今は道路の改良工事中で,間もなく立派な道になる。
写真の堰堤下は,きっとヤマメの溜まり場に違いない、
30年前,竿を出したけれど,ウグイの大群だった。
かっての荒瀬川にも,当然サクラマスは溯上していて,産卵場所がこの堰堤より上流にあった。
堰堤が作られると,サクラマスの溯上も止まったのだろう。
下流部の河道も広げられ、土手も高くなり、人家も川から一定の距離を保っている。
かって川にへばり付くように点在した農家を、
洪水や土石流から守ることを想定したこの砂防堰堤の使命は終わったように思う。
早急にこの砂防堰堤を撤去して、川の生態系を昔の姿にもどしてやろう、
と言う発想は誰もしないのだろうか?

   
提高10m以上を砂防ダムと呼び,10m以下は堰堤と言う    開花寸前のイチリンソウ

ウエブアート